きらきらひかれ

A.B.C-Zに落ちたオタクのブログ。だいたいポエムです。

戸塚祥太というひと

 

 

 

地上波初放送された『日本のいちばん長い日』を見た。戦争モノは学校の授業などで見たことはあったけど、自分の意思でこんなに真剣に見たのは多分初めてだと思う。

実は以前にもこの作品をレンタルして見たのだが、そのときは戸塚くんが出ているシーンを見たことで満足してしまって、あまり真剣に話の内容まで理解しようとしなかった。今回は2回目ということと、簡単なあらすじをネットで読んでから見たことで話の内容をきちんと理解することができた(と思う)。

 

まず前提として、これは実際にあったことなのだ。たった71年前、日本が戦争の真っ只中にいた。その事実は、私にとってすごくすごく遠い出来事に感じる。それくらい平和な時代に生まれて良かったなと思う。

「戦争なんてくだらない」と思う。「戦争なんかのために自決するなんて」とも思う。だけどあのときあの時代、『戦争』が全てだと信じていたひとたちがいたのだ。それが『正しいこと』だと信じて疑わなかったひとたちがいたのだ。

 

戸塚くん演じる藤井政美も、戦うことが全てだと信じていたひとだった。松坂桃李くん演じる畑中健二もそうだ。畑中たちはいまの時代で見れば、戦うことを好み、「日本を平和に戻すための和平を拒否する」凶暴的なひと、というふうに映る。けれど、あの時代は戦い抜くことが日本の為だと教育されていたのだ。それを踏まえれば畑中も藤井も、日本のことを考えて、日本の未来の為に行動を起こしただけなのだ。

 

藤井政美の初登場シーンはあっという間の短いものだった。けれど私はものすごい衝撃を受けた。軍服に身を包み、ピッと伸ばされた背筋で美しく立っていたその姿は、若き軍人そのものだった。軍帽を取り、坊主の頭を撫でたシーンは監督が付け加えて下さったものだという。私は戸塚くんのファンだから、「監督がシーンをわざわざ付け加えてくれるなんて、すごい買ってくれてるってことだよね?」なんて思ってしまう。

それ以降何度か登場シーンがあり、セリフもいくつかあったが、その中で私がいちばん心に残ったのは、畑中らが芳賀第二連隊長に指揮をとるように迫ったとき、藤井が銃に手をかけるシーンだった。銃に手をかける、つまり芳賀を殺そうとしているのに、藤井の瞳はとても澄んでいた。それが正しいことと微塵も疑っていないように見えた。彼は彼らの正義の為に動いているのであって、ただひとを殺したいとかそんな目的の為に戦争を望んでいるわけではないのだ。戦争が日本の為であると信じているだけなのだ。

 

私は戸塚くんのファンになれたことを誇りに思う。私がA.B.C-Zというグループに落ちたのは去年のCDTVのパフォーマンスを見てからだけど、戸塚祥太というアイドルに落ちたのはドラマ『癒やし屋キリコの約束』を見てからであった。戸塚くん演じる上山涼が、遼河はるひさん演じる霧子にナイフを持って襲いかかるシーン。そこで流した涙も、これもまた直前までひとを殺そうとしていた場面なのにひどく美しかったのを覚えている。あのシーンを見てから私は戸塚くんのファンになったのだ。

戸塚くんはきっと演じる為なら頭を刈ることもなんとも思わないんだろう。役作りの為に10キロ太ってくださいと言われればきっとそうするし、10キロ痩せてくださいと言われてもきっとやってのける気がする。それがアイドルとしては正しくなかったとしても、戸塚くんならやってしまう気がするのだ。戸塚くんがもしそんなことをやることになったら、それでも私は応援したいし、そんな姿を見たいとも思う。アイドルとしてステージの上で輝いている戸塚くんはもちろん好きだけれど、役者としてなら人を殺めたり、騙したり、そんな戸塚くんも見てみたい。アイドル戸塚祥太はもちろん、役者・戸塚祥太のこれからの活躍がとても楽しみだ。

 



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