2017年夏、総括
わたしの今期のオタクとしての目標は「泣かないこと」だった。
別に誰に宣言していたとかそういうわけではないけど、なんとなく自分の心のうちで決めていた。泣かないオタクはなんだか強くてかっこいいし、それ以前にカワイイ女子が涙してるのは可愛いけれど、そうじゃない女が泣いててもそれは誰得でもないとようやく気付いたからだった。暑苦しいし。そんなわけで泣かないオタクになろう、となんとな〜〜く思っていた。
初日の大阪ではうるっとして、次の横アリでもふぉ〜ゆ〜と一緒に踊っていたリリホワでちょっと泣きそうだったけど、そこまででもなかった(と思う)。
なんだよ大丈夫じゃんって思った。
そして8/31、大宮。初めてのホール。ホール公演のレポはほとんど見ずに入った。
序盤にある戸塚くんのソロの時も、すごく穏やかな気持ちでいた。戸塚くんが楽しそうだったから嬉しかった。いつも泣くのは戸塚くんのソロだから、それが終わったときにすこし安心した。今回は全く泣かずに終われそうだと思った。
最後の挨拶で戸塚くんが「来年は6周年だから、6番目の星のきみたちの記念の年だよ」って言ったときも、胸はぎゅんとしたけど泣かなかった。単純にその言葉が嬉しかった。
五関くんの挨拶での「好きだ好きだ好きだーーーーーーーーーーー!!!!!」にはめちゃくちゃ驚かさせられてちょっと泣きそうになったけど、まだ大丈夫だった。前日見た番組に影響受けてそんなことやっちゃうなんて五関くんも人間だったんだなあと思って安心したりもした。
アンコールも大丈夫だった。
客席のA.B.C-Zコールに応えてダブルアンコで5人が出てきて、橋本くんといつもみたいに「楽しかったーー?!」「イェーーーーイ!!」「ほんとに楽しかったーー?!?!」「イェーーーーイ!!!!」って叫びあったときもまだ大丈夫だった。
はずだった、
C&R終わって橋本くんが「ずっとLOVE!!」って叫んだ瞬間から大丈夫じゃなくなった。
もう何千回聴いたんだよって感じのチャーチャラッチャッチャッチャってイントロが流れた瞬間に涙があふれてしまった。なんか良くわかんないけど子どもみたいに声を出してわんわんと泣けてしまった。連番した友だちに背中をさすってもらったくらいに泣いた。自分でもなんでなのかわからなかった。こんなに泣かされて悔しいと思った。
愛する君へと 馳せる想いをのせて
オーロラ纏う黄金の船で 駆け出す
愛する君の手を つないで 時が止まる交差点で
ふれあう
近づく
心が 満ちてく君で
何百回たどったかわからない歌詞をたどって、すげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいい曲だなと何万回目かの確信をした。
わたしはA.B.C-Zが、戸塚くんが、わたしの思っている以上に好きなんだと分かった。
いつからこんなふうになってしまったのか。
そうさせたのは何なのか。
悔しいと思った。あのひとたち好きじゃなくなるのはとても難しいことだと思った。
わたしはめんどくさい人間だから、いつも終わりの想像をしてしまう。戸塚くんを好きでいる自分にもいつか終わりが来るだろうと当たり前のように思っているし、それはいつなんだろうとふとした瞬間に考える。できる限り良い「終わり」を迎えたいと思うし、そうなる為にどうしたら良いのかを考えたりもする。
たけどそんな人間だったはずなのに、戸塚くんとの終わりが全く見えないから困ってしまう。いつか来るであろうその時に備えたいのになにも出来ない。どうしたらいいのかもわからない。
そんな馬鹿みたいなオタクを笑うみたいに、A.B.C-Zはいつも最高を更新する。好きの気持ちがどんどん膨らんでしまう。どうしたらいいのか分からないってそんなの別にどうだっていいっか、って気持ちになる。
連番した友達とお酒を飲んでそのままのノリでカラオケでオールした。馬鹿みたいに盛り上がってめちゃくちゃ楽しかった。楽しすぎて一晩が3時間くらいに感じた。
朝5時、カラオケを出て池袋の駅前を歩くと、空気がひんやりとしていて、すこし秋の匂いがした。もう夏は終わったと思った。楽しくてあっという間の季節だった。
夏が終わってまた日生の秋が来て、コンサートが映像化されたりとかしてたらあっという間に冬が終わって春が来て、たぶんこれからの時間もあっという間なんだろうなあなんて朝の空いた電車の中でぼんやりと考えたところで、当たり前みたいにオタクとして、A.B.C-Zと一緒の時間を想像してしまっていたことに気付いて面白くなった。たぶんわたしは、当分の間A.B.C-Zのオタクをやめられない。
楽しかった。今年の夏は本当に楽しかった。
楽しくて、早かった。
今年の夏が最高だと信じてるけど、それでも来年はもっと、って思ってしまうからオタクは業が深い。だけどこんなオタクになってしまったのもきっとA.B.C-Zのせいだから、これはもう共犯ですよ。そういうことにしておいてほしい。責任を取ってくれ。
日生の秋が来る。
えび座、楽しみです。
おわり。