きらきらひかれ

二大担当制

大阪

 

 

大阪はなにか不思議な力がはたらく場所だと思う。

 

遠征として大阪に初めて来たのは去年の夏だったけど、そのときは戸塚さんに号泣させられたし(戸塚さんの美しさに感動して勝手に号泣しただけとも言う)、今年の夏もまた泣かされた。大阪は良くない。

 

 

オタクを始めたときに自分なりに決めたルールがいくつかあった。ひとつ、Jr.を担当にはしない。ふたつ、「自担」はひとりだけにする。みっつ、自担以外の現場には遠征しない。

 

 

わたしは今、大阪にいる。

自担である戸塚さんを追ってではなく、ふぉ〜ゆ〜を観るために。

 

大阪に出発する前の晩、なんだか妙に目が覚めて眠れなくて、2015→2016のカウコンを見ていた。わたしが戸塚さんを好きになったのが2015年の6月だったから、そのカウコンが最初から最後までちゃんと見た初めてのカウコンだった。(それまでジャニーズに興味をそれほど持ったことなかったわたしは、大晦日は紅白を見ていたからだ)

 

二曲目がタキツバのVenusで、そのバックにふぉ〜ゆ〜が付いていた。超超ジャニオタ初心者だった当時は、『ふぉ〜ゆ〜』の存在だけは知っていたものの、どんな人たちかとか、誰がいるかとか、そういうのは全然知らなかった。だけどデビュー組の後ろで踊っている4人の姿が、カウコンが終わったあともなんだか頭から離れてくれなかった。何回かその年のカウコンを見返すうちにメンバーの顔と名前が一致して、わたしがいちばん気になっていた人の名前を福田くんだと知った。

 

ふぉ〜ゆ〜を、福田くんを"なんとなく"好きだなあと思ったあと、ふぉ〜ゆ〜の現場に入る機会はなかなかなかった。そのあと9月に友達に声をかけてもらって縁に入ったけど、初めて福田くんに興味を持った1月から9月までの間に、福田悠太さんを知る方法はネットや雑誌でしかなくて、わたしは多分、そこから伝わってくるわずかな情報を頼りに『自分の理想の福田悠太さん』を作り上げていた。

わたしのツイッターを見てくれている人ならご存知だと思うけど、わたしは福田くんを「リア恋」って言っていた(いる)し、その「リア恋の福田くん」はわたしの妄想上ではサラリーマンなのだ。いや、文字にすると意味が分かんないけどほんとうにそうなのだ。わたしは現場のない状況で、福田くんへの思いを変なふうに拗らせてしまっていた。

 

縁を観ても、23階を観ても、SHOCKを観ても、舞台に立っている福田くんが誰なのか多分ちゃんと分かっていなかったのだ。分かろうとしていなかった、のほうが正しいかもしれない。だってわたしが好きな福田くんはサラリーマンの福田くんだから。サラリーマンは舞台に立ったりしないし、踊ったり、歌ったりもしない。

 

ずっとその違和感を不思議に思っていた。自分が目にしている福田くんと、自分の中の福田くんになんだかズレが生じていて、舞台の間はものすごく楽しいのに、終わったあとはなんだか記憶がもやもやとぼやけて、なにが楽しかったのか、すごかったのか、分かるようなのに分からなくて、思い出せるようで思い出せないことが多かった。

 

 

今年の8月、クリエでGACHIを初めて観たときに、とんでもないものを観てしまった、と思った。多分あのときのクリエで、わたしの中の「サラリーマンの福田くん」を「アイドルの福田くん」が上回ってしまった。ひどく混乱した。わたしはそのとき初めて「アイドルの福田くん」をちゃんと認識したのだと思う。好きになって1年半以上経って、現場に何度も入って、やっと。

 

大阪に住んでいるフォロワーさんに「大阪のGACHI入りませんか?」と声をかけてもらったとき、ほとんどなにも考えずに「入りたいです」と返事をしていた。自分の中に作っていたルールなんて頭から抜け落ちていた。

 

 

これは良くない、と思った。相変わらず自分で妄想するサラリーマンの福田くんも好きだし、だけどそれ以上にアイドルの福田くんが気になってしまっている。これは良くない。良くない。

 

そんなことを考えているうちに、『ふぉ〜ゆ〜』というグループ名にいつもくっついていた『Jr.』の表記が消えた。すごいタイミングだなあと思った。そんなのたまたまだって分かってるけど。

 

 

あっという間に12月になって、わたしは大阪に来た。新歌舞伎座で観るふぉ〜ゆ〜は、福田くんは、相変わらず最高だった。最高じゃないところがなかった。1秒1秒が最高の積み重ねだった。

 

 

今年に入ってから、自分の中でのオタクをやるコツというか、そういうものを掴みかけていた。周りと比べない、他人を気にしすぎない、自分がほんとうに行きたい分だけチケットを申し込む。

そんな中で、わたしの「担当」の定義も少し変わった。どういうふうにか説明するのは難しいけれど、そんなに気負わなくても良いんじゃないか、と思うようになった。

 

 

新歌舞伎座の幕が降りたあと、わたしの中にあったのは「福田くんをもっと観たい」という気持ちだった。踊っている福田くんを観たい。歌ってる福田くんを観たい。演技している福田くんを観たい。ただそれだけだった。

 

 

 

わたしの中で戸塚さんは絶対で、好きになってから2年以上経っても戸塚さんは相変わらず戸塚さんで、「自担」の位置から揺らぐことはなくて。多分それが揺らぐときは、わたしがオタクを止めるときなんじゃないか、と思うくらいに。

 

 

だけどいま、福田くんも担当にしたいと思う。したい、なんて言い方は横柄だから、福田くんの担当になりたい、と思う。「自担はひとりだけ」って自分で決めたルールを捨ててしまおうと思う。

 

 

  

だからきょうからは、戸塚祥太さんと福田悠太さんの2人の担当になりたいと思います。この決断が出来て良かった。大阪に来て良かった。

 

 

 

こんなのべつに誰に向けて言う必要があるわけでもないけどね、自分の為に書きました。いやーそれにしてもオタクやってるとなにが起こるか分かりませんね。びっくりだね。楽しいから良いけどね。あーオタク楽しい。

 

 

おわり