良くハレた日に、
ここの読者さんにどれくらいわたしと百名くんに興味がある人がいるかは分からないけれど(笑)、それでも書いておきます。記録として。
7月14日、金曜日。その日の予定が思ったより早く終わって、「あ、当日券並ぼうかな」と、なんとなく思い立った。一度家に戻ってなにを着ていくか悩んで、いちばん気に入っている現場用のワンピースを着た。今年このワンピースを着るのは初めてだなあと心の隅でぼんやりと考えた。
目白駅までの電車の中で、心臓がそわそわして、妙に落ち着かなかった。まだ当たったわけじゃないのに、チケットが手元にあるわけじゃないのに、目白駅についたその瞬間回れ右をして家に帰りたい気持ちでいっぱいになった。
駅から劇場近くまでバスが出ていることは知っていたけど、なんとなく歩いて行こうと決めていた。天気が良すぎて焼けたコンクリートの道を20分くらい歩いて、ついた。
「小さい」とは聞いていたけど、外から見ただけだとそこに劇場があるとは気づかないくらいにこぢんまりとしていて、それでもそこに舞台のフライヤーが貼ってあって、「ここが百名くんのスタートの場所なんだな」と思うとその場にいるだけで泣きそうになった。
整理券をもらってパンフレットを買って、発表の時間まであと20分くらいあったから劇場のまわりをうろうろ歩いた。
発表の時間になって掲示板を見ると、わたしの番号はなくて、残念だという気持ちと一緒に、どこかほっとする自分がいて笑いそうになってしまった。わたしはまだ、百名くんに会うのが怖いんだと思った。わたしの知ってる仲田くんより百名くんの思い出が増えるのが怖いんだと思った。
劇場を後にして駅の近くのサンマルクに入ってアイスコーヒーを飲んで一息ついて、パンフレットを開いた。顔つきが全然違って驚いた。役者を語れるほど芝居を観ているわけじゃないけれど、そこに写っていたのは少なくとも"アイドル"ではなかった。わたしには"役者"にしか見えなかった。すっぴんで、髪もあんまり整えられてなくて、髭が剃り残してあって、それでも笑顔はわたしの好きな彼だった。そしてその笑顔で、たぶん心から楽しいんだろうなあと伝わってきた。インタビュー記事はわたしの知ってる彼でしかなくて、そこでは少し笑ってしまった。
ブログやツイッターで彼から発信される言葉からも分かっていたけれど、彼はやっぱり強くて勇気があって優しくて。そういうひとだと分かっていたつもりだったけれど、だけどわたしはアイドルとしての彼を見られた時間が短すぎたから、彼というひとを後から答え合わせしているようでとても楽しいなあと思う。「こういうひとだろう」とわたしが思っていたことが事実として分かる度に「やっぱり間違ってなかった」と嬉しくなる。嬉しくなると同時に少し悲しくなる。
わたしは神様とかはよく分からないしあんまり信じていないけれど、タイミングとか縁とか巡り合わせみたいなものは信じていて、だから今回の舞台はまだわたしは観るべきではなかったのだと、そう思っている。たぶん当日券のあの掲示板を見たときのわたしの感情が答えなのだ。
わたしが百名くんのことを応援し続ける限りは、いつか「仲田くん」よりも「百名くん」の思い出が多くなる瞬間がやってくるはずで、それがいまはまだ少し怖い。それでも百名くんを追うのはやめられないから、いつかやってくるその瞬間を考えて、わたしは少し苦しくなる。苦しくなって、それでも楽しみだとも思ってしまう。
百名くんの歴史はまだ始まったばかりで、だけどわたしが楽しみにしている"その瞬間"はきっと思っているよりも早く来る、と思っている。百名くんはきっとすごいスピードで前に進んでいく。そんな予感がする。そう思わせてくれる百名くんを、やっぱり好きにならずにはいられないなあと思う。
ボクが死んだ日はハレ、千秋楽おめでとうございました。百名くんの益々の活躍を祈って。
百名ヒロキくんの話をします。
ジャニオタになって始めたこの場所で、まさかジャニーズじゃないひとの話をすることになるなんて。ほんとにおもしろい。人生ってなにが起こるかわからない。まあこれはちょっと大袈裟だけど。
彼がその道に進むと決めたとわかったとき、皮肉なものだなあと思った。わたしが好きになったのは舞台の上で役を演じている彼で、それでもそのときは正真正銘のアイドルだった彼が、まさか演技の道に進むために、その道をきわめるためにアイドルをやめてしまうなんて。思ってもみなかった。
わたしが好きになったのはアイドルだった彼だから、って思ってたけど、彼がブログを始めて自分の言葉で想いをつづるようになって、舞台の共演者さんたちと笑顔で写ってる写真がツイッターに流れるようになって、「あ、やっぱり好きでいるのをやめたくないな」って思った。でも、アイドルじゃなくなった彼にも「好き!」って言いたいと思ったけど、どうしてなのか分からないけど「それでいいの?」って声がどこからか聞こえる気がしていた。わたしはアイドルが好きでしかも担当にしてるひとは他にいて、それなのにアイドルをやめた彼のことまで追いかけていいの?って声がずっと聞こえてた。
だけどやっぱり好きでいるのはやめられなくて、アッシュグレーだった髪を黒の短髪にして、百名ヒロキと名乗って、アイドルを脱ぎ捨てても彼はやっぱり彼だった。すごくすごく好きだなあと思った。
彼をどう応援すればいいのかなんてわからないし、わたしが百名くんの演技をこの目で観られるのはまだ先になりそうだけど、それでもやっぱり百名くんが好きだ。わたしが始めに好きになったのは仲田くんだったけど、それと同じくらいいまは百名くんのことが好きで、応援したいと思う。これがわたしの結論です。
この答えを出すのに随分と時間がかかってしまった。ほんとうは『百名ヒロキ』くんを生で見てから答えを出そうと思ってたんだけどそんな必要もなかった。ひろきはひろきだもんね。
アイドルだった彼の話はもうしない、って以前書いたけれど、これは役者としての彼の話だからってことでね、うん。
役者 百名ヒロキくんの初舞台が最高のものになりますように。もっともっと百名くんの活躍の場が増えますように。百名くんの今日と明日と明後日と、その先もずっとずっと百名くんの日々がしあわせにつつまれますように。
たくさんの祈りをこめて、
2016年下半期アンド2017年上半期現場まとめ
半年に1回書こうと思ってたのに前回のまとめから1年経ってしまいました。今年の下半期は忘れずに書くぞ…ぞ…
★2016.08.27(13:00~) ハシツアーズ~もうかわいいなんて言わせない~
かわいい!!!!とんでもなくかわいかった。橋本くんが登場してコンマ1秒で「か” わ” い” い” !!!!」って叫びました。カワイイは正義。
★2016.09.13(18:00~) 縁~むかしなじみ~
エモいんだこの舞台は…とにかくエモい…。同い年の4人が”幼なじみ”を演じてるって時点でもうエモい。福田悠太さんがグレて喫煙するシーンが見所です。違います。ラストに踊るだんない節が最高にアツくてかっこいいです。
★2016.09.16(11:30~) 舞台 ガラスの仮面
文一くん目当てで行ったんですけど貫地谷しほりちゃんがめちゃくちゃかわいくてマイコさんが信じられないくらい美しかったのが衝撃でした。あと少女漫画が原作だからだと思うんですけど舞台ではあんまりない胸キュンシーンがあってときめきました。「速水さんんん!」ってなったり「桜小路ぐんッ!!!」ってなる場面が何度もあった。(伝わらない)
★2016.09.20(18:00~) 縁~むかしなじみ~
だってふぉ~ゆ~が最高過ぎるのが悪い!!!!!!!!!!!!!!言い訳です、ハイ、すいません。もう生ふぉ~ゆ~が最高過ぎて増やさずにはいられなかった。マジで。最高です、あのひとたちはほんとに。あとここらへんから福田くんへのリア恋をこじらせ始めます(無駄情)。
★2016.10.02(12:30~) A.B.C-Z Star Line Travel Concert
エッッッ…もう9か月も前の話なんです…?戸塚さんが突然髪を切って神ビジュになってオタク(ワイ)が号泣させられたあの城ホからもう9か月経ったんです…??しんどい…しんどいがすぎる…気持ちはまだ城ホ…城ホはバイブス…
★2016.10.02(17:00~) A.B.C-Z Star Line Travel Concert
終演後に「やこばまでまだ時間あるよね~」つって余裕ぶっこいてお好み焼き食べてたらバス乗り場がどこかよくわからなくて結局深夜の梅田を全力疾走したりもしましたね。
★2016.10.12(13:00~) ABC座2016 株式会社応援屋!!
オーーエンヤッ!!!セイヤッッ!!(この回は確か停電した回ですね)
★2016.10.19(18:00~) ABC座2016 株式会社応援屋!!
キャタナに勝って引退しろォ~~~~~~???(毎公演戸塚さんのパンツレポに一喜一憂したりもしました)
★2016.10.26(18:00~) ABC座2016 株式会社応援屋!!
(ここらへんになるともう無意識で足が日生に向かうようになってくる)(愛しのA-13)(今でも日比谷で降りると無意識に向かっちゃう)(後遺症が酷い)
最高だったなぁ~!!ほんとにほんとに楽しくて胸が熱くなって、大好きな舞台でした。A.B.C-Zのファンにならなかったら絶対に観られなかった舞台だと思うと、なおさらいとおしくて抱きしめたくなる舞台。
★2016.12.06(14:00~) 23階の笑い
笑えた!!!!そしてふぉ~ゆ~の4人が10000万倍好きになった!!!!!みんな観て!!!このひとたちすげえんだぞ!!!!!!ってめちゃくちゃ思った舞台。
★2016.11.30(15:00~) あきれるほどエロティック♡コメディミュージカル「フィフティシェイズ!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~」
もうタイトルからしてヤバいじゃん????安心してください、中身はその想像の100倍ヤバいです。あれをやってのけてしまう文一くんに軽率に落ちました。文ちゃん好き。おなかが痛くなるほど笑える舞台に巡り合えることってなかなかないから本当に好きな舞台。月イチで観たい。
★2016.12.06(19:00~) あきれるほどエロティック♡コメディミュージカル「フィフティシェイズ!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~」
おかわりですよ!!!!もう!!ほんとに最高!!!文一くんももちろんだけどキャストのみなさん全員最高!!歌うますぎるし笑いも取れるって何事?!?!??!!最高の舞台!!!!!!!!!ビール吞みながら見れたのもめちゃくちゃ楽しかった。会場のキャパの関係もあるけど一体感もすごかった。あんなに劇中に「フォ~~~!!」って出したのも初めてだよ。一緒に入ったのはジャニオタじゃない子だったんですけど未だに「面白かったよね」「ああいう舞台あったらまた誘って」って言ってきますもん。あとね、この回でわたし初めて最前というものを体験したんですけどすごかった…近くで見ても文一くんはめちゃくちゃ美しかった…ジャニーズに指差しされて「ファック!!!!」って言われることもこの先二度とないと思うので大事に胸にしまっておきます…ファック…。
★2016.12.23(12:30~) 「シェイクスピア物語」~真実の愛~
ネッドさんのフォトセをください。
★2016.12.25(12:30~) 「シェイクスピア物語」~真実の愛~
あんなに立派な劇場で五関くんが台詞を言って殺陣をして、すごくかっこよくて凛々しくて綺麗で、わたしは泣きそうになったよ。
★2017.01.04(18:00~) ジャニーズ・オールスターズ・アイランド
と~しの始め~~は帝国劇場~~~(ひろきの誕生日)
★2017.01.11(18:00~) ジャニーズ・オールスターズ・アイランド
ロンリーダンサー戸塚の映像をください。
★2017.02.09(13:00~) Endless SHOCK
SHOCKはめちゃくちゃ楽しかった~~~~!!!!!年に1回観たいです。恒例行事にしたい。光一さんがとにかく美しかった。フッキングする福田さんで三杯飯が食えます。
★2017.04.09(12:30~) ジャニーズJr.祭り
デジチケの乱。(わたしは特に被害受けなかったんですけど)(受けなかったんかい)
★2017.04.09(17:00~) ジャニーズJr.祭り
楽しかったなあ~~~~!!!ジュニアだけの現場って(多分)初めてだったんですごく!ものすごく楽しかったです!!ズドン!できたの楽しかったズドン!!!
★2017.04.06(13:00~) ジャニーズ大運動会 2017
戸塚さんのユニフォームの着こなしが最高にダサかった話します?
★2017.04.17(19:00~) Defiled
この舞台もハリーもブライアンもすごくすごく好きなんだけど「再演してほしい?」っていわれたら「う~~~ん」ってなるかなあ。あのときあの瞬間の戸塚さんが演じたことに意味があるように思うから。戸塚くんの演じてる姿がやっぱり好きだなあ応援したいなあとしみじみ思った舞台。
★2017.05.06(17:00~) 23階の笑い
再演おめでとうございました!!!!!前回よりもさらに笑いがパワーアップしてた!!!!!最高!!やっぱりふぉ~ゆ~は最高!!!!!!ヴァルさん好きだよ!!!!!!!(どさくさ)
★2017.05.14(14:00~) サクラパパオー
ものすごく温かくて幸せになれる舞台でした。塚田くんって底知れないなあと、なんでもできちゃうんだなあと改めて気づかされた。もっと塚田くんのお芝居が観たいです。
以上が2017年上半期まででした~。手元にチケットがあるのだけでイベントは抜かしてしまった…。久しぶりの更新がこんなのでまったくもう…妄想も頑張りま〜〜す…
続、河合郁人さんと呑み友達になりたいので妄想しました。
いや、早いな?!?!もう続編かよ?!?!?!って自分でも思ってます、すみません。
前編(?)もどきはこれです。
なんか軽い気持ちで、ほんとにかるーーい気持ちで書いたんですけど思ってた以上にたくさんの方に読んで頂けたみたいでとても嬉しいです。と、同時に河合担の方達をしんどくさせてしまったみたいで申し訳なさの極みです…。(それでも書き続けるオタク)
今回はね、河合くんが結婚する前の時期を妄想しましたよ。まだ彼女が半年で代わってた時期の話ですよ。もはや妄想っていうか河合くんにこういう役やってほしいぜオイ!ドラマ来いやオイ!!みたいな感じになったんですけどそれも妄想なんですかね?まあどうでもいいですね。それではいきますね。
「ねえ、いまどんな子と付き合ってるの?」
行きつけになってる居酒屋であの質問を河合くんにしました。なんとなく彼女代わったかな?って気がしたんです、なんとなく。
「ん〜?この子」っていつもみたいにスマホ出して写真見せてくれる河合くん。やっぱりクッソ可愛い子。
「またこういうタイプか〜〜」
「べつにわざとじゃないし」
「どういうこと?だっていつもおんなじような子じゃん」
「だっておれから好きになったわけじゃない」
「え?」
「むこうが好きって言ってくれたから、なんかまあ、いいかなって」
「いいかな、ってなにがいいの」
「うれしいじゃん、好きって言ってもらえると」
「…でもちゃんと彼女のこと好きなんでしょ?」
「当たり前でしょ。じゃなきゃ付き合わないし。かわいいなあとも思ってる。でも、」
「でも?」
「でももうじきこの子とは別れるかも」
「なにそれ、他人事みたいに。ケンカでもしたの?」
「違う。なんていうの、価値観の不一致?」
「は?芸能人の離婚かよ」
「ん〜…でもむずかしいよね、おれはちゃんと好きなのに。だけど、どこが?とか聞かれてもちゃんと答えられない。でもちゃんと好きなんだよ」
「…じゃあそう言えばいいのに、ちゃんと好きだよって」
「言ったことある。でも口に出した途端に自信がなくなる。ほんとに好きなのかなって、好きって言ってもらえてるから自分もそうだって、思い込んじゃうだけなんじゃないかって」
「河合くん、」
「なんでいつもうまくいかないんだろう。おれのどこが悪いんだろう」
「…」
「やっぱり誰でもいいって心の底では思っちゃってんのかな」
「そんなことないでしょ」
「そうかなぁ」
「好きって言ってくれれば誰でもいいってわけじゃないでしょ」
「…わかんない」
「わかんないって」
「だってもし、」
「ん?」
「もしいま、〇〇に好きって言われたらおれ、付き合うもん」
「はぁ?!」
「だって〇〇いいやつだし、話し合うし、」
「いやいやいやいや、そういう問題じゃないでしょ」
「なんで?おれ、ふつーに〇〇のこと好きだよ?」
「好きの種類が違うでしょ?!」
「なに種類って。めんどくさ…」
「めんどくさいってなに!」
「だって好きは好きなんだから一緒じゃん」
「いや、だから、」
「あ〜〜〜めんどくさい。なんでこんなにめんどくさいんだろう」
「…じゃあ恋愛なんてしなければいいのに」
「でもひとりはさみしいじゃん」
「女々しいね」
「そうですよ、おれは女々しい男なの」
「随分きょうは素直なんだね」
「いつも素直ですよ〜…」
「ねえ」
「おれはいつも素直で〜〜す」
「ねえ河合くん、酔ってるでしょ」
「酔ってません」
「酔ってるひとほどそう言います」
「酔ってない。あの、すいませんこれおかわり」
「ナシで!!すいません!!…もうやめときなって」
「うるさいなぁ」
「呑みすぎでしょ。めずらしい」
「……」
「……」
「……でもやっぱり、」
「ん?」
「やっぱりさっきの取り消す」
「なにが」
「〇〇がもし好きって言ったら付き合うっていうの」
「まだその話…」
「〇〇と付き合って、もし別れることになったらやだもん」
「なに言ってんの」
「〇〇と酒呑めなくなるのやだ」
「…」
「だから付き合いません」
「…」
「……」
「河合くん」
「……」
「河合くん?」
「……」
「…寝てんのかーーい…」
その日は完全に寝落ちた河合くんをタクシーに押し込んで家に帰りました。次の日の朝【昨日ごめん】【なんかおれ変なこと言った気がするけど大丈夫だった?】ってLINEが入ってますけど【めんどくさいからもう飲みすぎないで】って返しときました。(終)
次回、『橋本くんが近所のコンビニ店員でレジで会う度に「あれ、今日はコーヒーアイスなんですか?」とか「このアイス美味いっすよね」って言われたいよねスペシャル』やります(やりません)
おわり。
河合郁人さんと呑み友達になりたいので妄想しました。
河合くんと呑み友達になりたい。それ以上でも以下でもなく、ほんと〜〜〜〜〜〜に呑むだけの友達になりたいです。
河合くんは会社の同期がいい。
同期の中どころか社内でもダントツでイケメンの河合くん。入社したときに若干社内がざわつくレベル。初めて会った時は「うわ〜〜〜〜イケメンだなぁ〜〜〜この人」ってだけの印象で、なんか綺麗すぎて怖いから近寄らないようにしよって思うんですよ。
でも歓迎会やら親睦会やらで何度か呑むうちに「あれ?こいつただのイケメンじゃないな?」ってなるんですね。頭は切れるしなんか若干闇抱えてる?みたいな。話も食べ物もお酒の趣味も合うから気がついたら2人で呑むことが多くなってた感じっす。ウス。
河合くんと仲良くなって知ったのは、彼女が大体半年周期で変わるってことです。河合くんが「別れた」とか「新しい彼女出来た」って直接言ってくる訳じゃないんですけど、見たことないネクタイとかハンカチとか持ってるとなんとなく察しちゃうんですよ。あ、彼女変わったかな?って。
で、「いまどんな子と付き合ってんの?」って聞くと隠すでもなく、スマホに入ってる写真見せてくれます。ツーショだったり彼女だけだったりいろいろです。大体ふわふわしてる感じのクッソ可愛い子。え?どこの読モ??みたいな。毎度毎度おんなじタイプの子でブレない河合くんに「ま〜〜〜〜たこういう子と付き合ってんの?」って言いたい。「うるさい」ってぶっきらぼうに言われたい。
「そっちこそ隣の課の福田さんはどうなったの?」
「福田さんは見る専門だから。目の保養だし」
「そんなんじゃ彼氏できねえなぁ」
「大きなお世話です」
みたいな会話を河合くんの彼女が変わるごとにしてます。
で、河合くんと呑み友達になってから3年目の春くらいですかね。「あれ?最近彼女のこと聞かないな?」ってなるんです。「今どんな子と付き合ってるの?」ってあの質問したら河合くん、「今は付き合ってる子いない」って答えます。
「え?なんで?そんなの初めてじゃない?どうしたの」
「ん〜、でもいいなと思ってる子は、いる」
「え?!なにそれ珍しい!!写真!!」
「えぇ?やだよ」
「この前残業手伝った恩忘れたの?」
「そういうところ、お前ほんとめんどくさいよな。…これ」
そこに写ってたのは今までとちょっと違うタイプの子だったんです。もちろん可愛いけど飛び抜けて可愛い訳でもない、ちょっと地味めの子で。あれ?って思いますよね。
「…今までとちょっとタイプ違くない?」
「そう?」
「うん」
「…なんかさ、この子は今までとちょっと違うんだよ。上手く言えないけど」
「ふーん」
って河合くんの方見たら、えらい優しい顔でスマホに写ったその子の写真見てたんでまたびっくりします。そんな顔見たことありませんでしたから。
「うまくいくといいね」
「ま、おれがなんの勝算なくお前に写真見せたりすると思う?」
「…河合くんってそういうところあるよね」
で、さすが河合くん。その子と上手くいって無事付き合うことになったみたいです。それからは河合くんと呑む頻度がちょっと減って、たまに呑んでるときに彼女の話を聞いたりするのが前と変わったところですかね。すげ〜〜〜楽しそうに彼女の話する河合くんをからかってやりたいです。
それから1年半くらい経ったころでしょうか、河合くんから珍しくランチに誘われます。夜呑みに行くことはたくさんあったけど、昼間にランチすることはなかなかなかったんで若干緊張しますよね。
お店に入ってそれぞれ注文したあと、最近どう?みたいな話してお冷飲んで、そうしたら河合くん、いきなり「報告したいことがある」って言うんです、やけに真剣な顔で。で、「なに?改まって」って聞いたら「結婚する」って言うんですよ。
まぁ〜〜〜〜ビックリしましたよね。だって河合くんの口から『結婚』の言葉が出るなんて。
「急だね、びっくりした」
「おれもちょっと、驚いてる」
「河合くんと結婚ってなんか結びつかない」
「おれもそう思う」
「例の彼女と?」
「そう」
「そっか、おめでと」
「ありがと」
って会話して。「今日の夜ひま?久しぶりに呑みいこ」って言われます。
いつもの居酒屋に先について、ビール呑んでたら河合くんが背の高いイケメン連れてやって来ます。
「ごめん、遅れて」
「わたしもさっき来たから。…で?」
「これね、おれの後輩、橋本。橋本、これおれの同期の〇〇」
「〇〇さんのこと、河合さんから聞いてます。初めまして」
「〇〇です、初めまして」
「橋本、すげーいいやつだから。あと酒も好きだから。呑み仲間にいいかなって」
「なるほど…?」
急に登場した橋本くんに若干ビックリしますけど、河合くんのいった通り橋本くんがすげーいいやつなので楽しく3人でお酒呑みます。橋本くんも河合くんが結婚するって知ってて、その話題で盛り上がります。そんな時、テーブルの上に出してあった河合くんの携帯が鳴ります。画面見て、「ごめん、ちょっと電話」って断ってお店の外に出て行く河合くん。
「噂をすれば、ですかね」
「ぽいね」
「〇〇さんって河合さんの彼女見たことあります?」
「写真なら」
「おれね、前にたまたま会ったことあるんですよ。駅前でバッタリ。その時の河合さん、普段見せない顔しててびっくりしたなぁ。なんかすごい優しい感じで。いや、普段が優しくないってわけじゃなくて、」
「わかるよ。わたしもその顔、見たことある」
みたいな話を橋本くんとしてたら河合くんが戻って来ました。もうね、すげえ楽しそう。っていうかにやけが隠せてない。「あ〜〜幸せなんだな」って思います。
席に戻った河合くんに橋本くんが質問してます。
「彼女ですか?」
「…おう」
「河合さん、なににやけてるんすか」
「別ににやけてねえし」
「隠せてないですよ。キモイですよ」
「お前、先輩にキモイとか言うな」
橋本くんにキモイとか言わても幸せそうな河合くんを見て、一瞬、ほんの一瞬、0.1秒くらいなんですけど「もし河合くんと付き合ってたらどうなってただろう」って考えちゃったんですよ。河合くんがどんな人かは良く知ってるんです。彼女がコロコロ変わってた時期もあったけど、遊んでたわけじゃなかった。どの子もみんな、付き合ってるときは本当に大事にしてたってわたし知ってるんです。だけどいまの彼女は特別なんだって、それも分かっちゃうんです。河合くんみたいな人に特別にされたらどんなだろうって考えちゃったんですよ。すごい幸せだろうなって。
でも0.2秒後に「イヤ、わたし潔癖無理だしな」って考え直します(激早)。「細かいの気にされるのも無理だし掃除も苦手だし友達がちょうど良かったわ」って落ち着きます(自己完結)。
帰りの電車は、河合くんだけ別方向で、わたしと橋本くんは途中まで一緒だそうなので河合くんとは駅で別れます。
2人で電車乗ってたら橋本くんがちょっと言いづらそうに話し始めたんですよ。
「あの、これ、河合さんには言うなって言われてたことなんですけど」
「ん?」
「河合さん、『おれが前みたいに〇〇と呑みに行けなくなるかもしれないから、代わりに呑み友達になってやってくれない?』って。『あいつ、なんかあるとヤケ酒するから』って」
「……ほんとにあいつは、」
「河合さんって、優しいですよね」
「うん、けどちょっとお節介だよね」
「おれもそう思います。子どもじゃないんだし」
「ほんとにね」
「でもおれ、河合さんのこと好きなんで、尊敬してるんで」
「そっか」
「〇〇さんもいい人だし、話合いそうだし、河合さんに言われたからって訳じゃないですけど、なんかあったら呼びつけてください。酒、呑みましょう」
「ありがとう(笑)」
ってねえ、河合くん、どんだけいいやつなんだよって。ちょっと世話焼きすぎじゃね?って思わなくもないですけど、河合くんらしいですね、ハイ。
ちなみに橋本くんともただの呑み友達のままですよ。橋本くん、彼女いるんで。スタイル良くてクッソ可愛い受付嬢と付き合ってるんで(無駄設定)。
ってことで前々から「河合くんと酒のみて〜〜〜〜」って妄想してたんですけど、いざ文字にしてみたら3500字超になりました。長いですね。びっくりですね。しかも終着点がよくわかりませんね。すいません。
ここまでお付き合い頂いた方々、ありがとうございました。どうでもいい妄想劇場に巻き込んですいませんでした。
呑み友達河合くんの妄想を唐突にするけど、居酒屋入ってなにも聞かずに生ビール2つ注文する河合くんと運ばれてきたジョッキで無言で軽く乾杯して「やっぱり仕事の後のビールが1番うまいね」「だね」みたいな会話がしたいです
— つくだ煮 (@nakamu5319) 2017年3月29日
結構頻繁に呑みに行くから「付き合ってるの?」とか「付き合っちゃえば?」って回りに言われるけど河合くんはちっちゃくて可愛くて料理と掃除が得意な女が好きで、わたしもわたしで背が高くて細かいことを気にしない男が好きだってお互い分かってるから良い友達関係続いてる的な物語…
— つくだ煮 (@nakamu5319) 2017年3月29日
締めます。
現場記録、Defiled-ディファイルド-
(※ネタバレ含みます)
幼い頃から母親に言われていた言葉で今も心に留めているものがいくつかあって、そのひとつが「本をたくさん読みなさい」だった。
別に教育熱心な親だったとかそういうわけでは全然なくて、「勉強をしなさい」は一度も言われたことはないけれど、「本をたくさん読みなさい」は何度も言われた。
本を読むといろんな言葉や物事を知ることができるから、というのが理由で、本ならなんでも良かった。小説でも図鑑でも漫画でも良かった。「ゲームが欲しい」と言っても「誕生日まで待ちなさい」「クリスマスまで待ちなさい」と言われたけれど、「ほしい本がある」と言えば大抵は買ってもらえた。
そんな環境で育ったから、人並みかそれ以上は本に触れてきたと思っているし、わたしは今でも本がとても好きだ。そして、その本がたくさん置いてある図書館は、わたしの大好きな場所のひとつになった。
書店とは違う古い本のにおい、ひとがいないわけではないのに静かな空間、そこに流れている独特な空気がとても好きだし、ハリーもきっとそうだったと思う。
こんなにも劇中から泣けた舞台は初めてだった。今までも感極まってカーテンコールで泣いたりすることはあったけれど、Defiledは劇の最中にぼろぼろ泣いた。なにが悲しいのか、分からないけれど泣いた。
ハリーは孤独な人間だった。「一匹狼だ」なんて言っていたけれど、ハリーはそこまでつよいひとではないと思う。そんなハリーの孤独を埋めていたのが図書館で、本だった。
もともと本が好きだったのだろうけど、寂しさを紛らわすために本を読んでいるハリーがいとも簡単に想像できて、どうしようもなく悲しくなった。
ハリーの目的は、カード目録を残すことではなかった。”カード目録のある図書館”が要求だった。ブライアンが引き出しから取り出した、ハーディー兄弟の探偵シリーズのカード目録を『H』の引き出しに戻すハリーの目が、手つきが、すごくすごく優しくて、あたたかくて、ほんとうに大好きなのだと感じた。
要求は"カード目録を図書館に残すこと"だったけれど、途中からはやっぱり意地というか、そういうものも入っていたと思う。偉人たちと自分を重ねて、かつて恋人に婚約を破棄されて、いまは職もなくして、そんな自分でもすごいことが出来るんだ!って認めて欲しかったのかな。もちろんそれがいちばんだったとは思わないけれど、少しはそういう気持ちもあったと思う。
ブライアンとハリーの"現実"は当たり前だけどそれぞれ違って、悲しいけれどそれもまた現実なのだ。それぞれの環境を受け入れて、飲み込んで、生きていかなければならないのだ。
劇があんな結末だったからだと思うけれど、"わたしの中のハリー"は間違いなく死んだ。たまに観劇した舞台の登場人物のことをふと思い出したりすることがあって、「今はこうしてるんじゃないか」とかそんなことを想像したりすることがあるのだけど、たぶんハリーはどうしたって過去形になってしまう。そのくらいに完璧な死だった。
この舞台の上演期間中に何度も何度もハリーという人物を生きて、死んで、生きて、死んで、そうして戸塚くんの中に"ハリー"がちょっとずつ積み重なっていくのだと思うと胸が少し苦しくなる。それでも戸塚くんの中にいるハリーはいつまでも生きてほしいと思ってしまう。
例えばコンサートのステージで楽しそうに踊って歌っているところとか、そういう輝いている姿を見られたとき、「ああ、このひとのことを好きになって良かった」と改めて思うことがある。
今回このDefiledを観て、やっぱり戸塚くんが好きだと思った。一生懸命とか、精一杯とか、そんなもんじゃない。魂を削っている瞬間をわたしは見た気がする。ハリーと、ハリーに入っている戸塚くんがどうしようもなくいとおしかった。
戸塚くんを好きになってそろそろ2年経つけれど、見るたびに知らない一面を知るようでとても楽しい。退屈させてくれない戸塚くんが、わたしはとても好きです。
今回戸塚くんがハリーという人物と、勝村政信さんという素晴らしい役者さんと、何よりこのDefiledという舞台に出会えて本当に嬉しい。戸塚くんはきっともっとすごい役者に、アイドルに、なる。
舞台Defiledが千穐楽のその日まで、駆け抜けられますように。
推しがいないジャニーズJr.祭りに行ってきました。
タイトル通りです。ジャニーズJr.祭り、さいたまスーパーアリーナ追加公演4/9両部とも入ってきました。
もともと今回は入るつもりは全然なかったんです。ただ、追加公演の申し込み受付メールが来た時になんとなくというか、もういなくなってしまった彼の名義であてつけみたいな感じで応募してやろうかな、なんてそんな感じで。まさか当たると思ってなかった。
まあ冷静に考えてみたらSnow Manもいないし突然すぎる追加公演だし、しかもキャパは大きいし。
そんな感じで当選して、当選が分かる前は、「万が一当たってたら譲りに出せばいいかな」なんて軽く考えていたんです。でもその当選メールが来たときわたし、お酒を飲んでいまして。いい気分になってるときだったから行く、って決めてしまって(オイ)。2連で取ったんですけど、仲の良い友達が有難いことに連番してくれるって言うので、これはもう行くしかないなと。
チケットトラブルが心配だったけれど無事に発券されて席について、そのときはなんの感情もわかなかった。うちわも作らなかったしペンライトも持っていかなかったわたしは、コンサートが始まってからもぼーーっとステージを眺めていた。
でもTravis JapanのOP曲(PERFECT)が始まると、ぼうっとしていた気持ちがステージのほうに引き寄せられて、目が離せなくなった。怖いくらいに揃ったダンス。ああ、わたしの大好きなひとたちが踊っている、と思った。
わたしの大好きなひとたちが踊っているのに、どうしてわたしがいちばん好きなひとはここにいないんだろうと思った。どうしてわたしは彼のうちわを持っていないんだろうと思った。
もう終わったことだしどうしようもないことだと頭では分かっているつもりだった。彼自身も新しい道を進み始めたことをちゃんと教えてくれた。仕方のないことだったと割り切ったつもりだった。のに、
いくつものいくつもの「どうして」が頭の中に浮かびすぎて、気がつくと視界がゆがんでいた。どうしてかわからないけれど涙が止まらなかった。
ステージには最高のパフォーマンスを見せる7人がいて、わたしの好きなひとはいなくても、どう見てもどう考えても最高だった。誰かがいなくなった、なんて知らなければ全く気付かないことだろうと思った。
当たり前のことだけど、彼ひとりが抜けたからといって崩れてしまうようなひとたちではなかったのだ。彼もそれを十分わかっていて、だからこそあんなふうにこの世界から降りられたのだ。その事実を実感して、安心と同時にそこですこし悲しくなった。彼は間違いなくジャニーズの世界に、いた。
わたしは今までTravis Japanというグループを『仲田拡輝』というアイドルを通してしか見てこなかった。見られなかった、ともいえるかもしれない。
わたしにとっての仲田拡輝は、Travis Japanを見るための焦点のようなものだった。その焦点が急になくなったから、ピントが合わなくなっていたのだ。彼のいないTravis Japanをきちんと見ることができないでいた。ぼやけて不鮮明で、どこを見ればいいのか分からなかった。
だけど今回のコンサートで、わたしはTravis Japanをしっかりとこの目で、見た。みんなきらきら輝いていて、眩しかったけれど、彼らの姿は鮮明に覚えている。たぶんそれはわたしが、大好きだったひとがいなくなった7人のTravis Japanを、新たなTravis Japanとして認識できたからだと思う。
どの曲も最高で、本当に大好きなひとたちだと再確認できた。Travis Japanは最高のグループだ。
「彼がもしここにいたら、」なんてもう意味のない仮定は、コンサートの序盤で頭からすっぽり抜けていた。そうしてそれは、彼も、彼らも、そうして欲しいと願っていることだとわたしは勝手に思い込むことにしている。わたしが大好きな”アイドルの仲田拡輝”はきっとそういうひとだと思っているから。
もうこれで、アイドルだった彼の話をここでするのは最後にしようと思う。
わたしが仲田拡輝というアイドルを好きになったからTravis Japanというグループを好きになって、それは変わらない事実だし、ほんとうにありがとうって伝えたい。
仲田くん、ありがとう。
Travis Japanがもっともっと拡く輝くことを祈って。